寝室から考える家づくり 眠りのプロが提案する安らぎの空間

2020年10月30日 オフ 投稿者:

眠りのプロが提案する安らぎの空間

1955年に佐伯市で創業した『いとしや』。「大切なのは布団というモノではなく、一人ひとりに合った眠りというコト」をコンセプトに、眠る前のひとときを心穏やかに過ごすため、質の良い眠りをつくる心地よい暮らしを提案する
【眠り屋】として大分市田原で営業している大分店で、3代目である現店主:大杉天伸氏に寝室から考える家づくりについて伺ってみた。

ITOSHIYA

〝豊かな暮らしを提案するアイテム〞とは?

 「心も体もリラックスできる質の良い睡眠を得るためには、その人に合った寝具を選ぶことが重要です。マットレスや枕などの寝具が豊富にそろうのは当たり前ですが、『いとしや 大分店』では〝アフター9のリラックス〞というコンセプトで、夜9時以降のひとときを快適に過ごすための〝豊かな暮らしを提案するアイテム〞を揃えています」と語るのは睡眠健康診断士の資格を持つ店主の大杉天伸さん。

一人の職人が手仕上げで作り上げる一点モノの家具

「北の住まい設計社」の家具は、使い込むほどに味わいある風合いが出てきます

「例えば、大分県ではここでしか手に入らない『北の住まい設計社』の家具。使い込むほどに味わいが出てくる無垢材に、天然のオイルを塗って仕上げた家具たちは、職人たちの手によって丁寧に作られています。基本的に一つの家具を一人の職人が作り、効率重視の流れ作業ではないのですが、職人たちのモノづくりの誇りが宿った家具なのです。腕のいい職人たちが作った、こだわりのダイニングテーブルや椅子で、一杯のお茶を飲むという行為が暮らしを豊かにする。眠る前のひとときを心穏やかに過ごすことも睡眠の質に影響してくるんです。」

 店内にはさりげなくダイニングテーブルセットが配置されている。実際に座ってみて、触ってみて体感できるのもうれしい。無垢材ならではの手触りはなんとも心地よく、自然と癒される。

良質な生活にアートを取り込む

「アートギャッベ®」は、すべて遊牧民の手織りによるものなので一つとして同じものはありません

 「2010年にユネスコの世界無形文化遺産に登録された、ペルシャの遊牧民伝統の絨毯がギャッベ。中でも最高品質の『ゾランヴァリ社』製の物を取り扱っていて、その中でも特に末長く愛用できる確かな品質と、アート性を合わせたものを「アートギャッベ®」と呼びます。遊牧民にとってギャッベは生活に欠かせないものなのですが、その文様や色合いにそれぞれ意味があるんです。そのクオリティはもちろん、歴史や作り手の暮らし、想いなどを知れば知るほど、いとしや が「眠り屋」として追求している〝心地よい暮らしの中の眠り〞にすごくフィットしていると思ったんです」

 店内にはいたるところに「アートギャッベ®」が飾られていて、実際に体感することもできる。春と秋の年2回は大規模な展示販売会も開催し、毎回250枚以上の「アートギャッベ®」が店内に展示される様子は壮観です。実際に見て、触れて、体感して、遊牧民たちの想いを感じることができる展示販売会は、大分県ではここだけの大変貴重なイベントとなって定着している。あなたの豊かな生活を彩る一生モノの「アートギャッベ®」に出会えるかもしれないこのイベント。一度のぞいてみるのも面白いかもしれません。

オリジナルのマットレスや枕など「眠り屋」こだわりの寝具を体感できる
「T’s mobile」のソファは、くつろぎのひと時を過ごす為のマストアイテム(日本製)

オンからオフへ、眠る前の至高の居心地

 「寛ぐという観点から言えば『T’s mobile(ティーズ・モービレ)』のソファがオススメです。慌ただしい日常の中でも、居心地の良いソファに座るだけで心が落ち着くような、長時間座っていても疲れないソファはないかなと長年探していました。そんな時、イタリアで修行を重ねたデザイナーさんと出会いました。その知識や職人としての技術の高さ、そして何よりもソファに対する情熱と愛情を感じました。実際に座ってみると、寛ぐ人の姿勢の変化を優しく、そしてさりげなく受け止めてくれます」

 たっぷりのフェザーと程よい硬さの硬質ウレタンを積層し、ベースにはイタリア製ウェービングテープを使用し、体全体を優しくホールドしてくれるだけでなく、体が沈み込みすぎず硬すぎない絶妙なバランスで作られた「T’s mobile sofa」。お気に入りの本を持参して長時間体感することも可能だというから、実際にやってみるのも面白いかもしれない。

身体にとっての「自然な快適さ」を求めて

 「単なる〝布団屋〞ではなく〝眠り屋〞としてのコンセプトに基づいて品揃えされた店内の奥には「試寝室」があります。これはアパレル店に試着室があるように、枕やマットレスなどを実際に試せる部屋。汗かきの旦那さんもいれば、寒がりの奥さんもいます。その人に合った寝具を選ぶことで質の良い睡眠が得られる。睡眠はただ単に体を休めているだけではないんです。次の日の質の高いパフォーマンスのためにも眠りは重要なんです。家づくりの中で寝室は一番最後に考えられるのかも知れませんが、心地の良い暮らしのためにも、寝室をしっかりと考えてみるというのも良いんじゃないでしょうか」

 オリジナルのマットレスも販売している『いとしや』。質の良い眠りに入る前に心と体を落ちつかせ、穏やかな暮らしを送るために寝室から空間を作り上げる。そう言った感覚を家づくりを捉えると、案外面白いオリジナルな家づくりが楽しめるのではないだろうか?

店主
大杉 天伸氏 OSUGI
HIRONOBU

昭和40年11月1日大分県佐伯市生まれ。
高校を卒業後上京。大学を卒業後、大手
家具専門店(大塚家具)に入社。ここでイ
ンテリアの基礎知識と経験を4年半積む。
1992年寝具店の家業を継ぐため帰郷。
1996年『布団屋』から『眠り屋』へというコ
ンセプトで大分店オープン。
眠らずに働く事が良しとされる日本の社会
を変え、眠りを通して社会貢献できるよう、
日々研究を重ね、眠りの伝導士として活動
している。

•日本睡眠環境学会『睡眠環境コーディネーター』
•日本睡眠環境研究機構より『睡眠環境診断士』
•日本睡眠教育機構より『上級睡眠健康指導士』
•ドイツで行われる寝具と家具(ベッドマットレス)の国際見本市を毎年視察継続中。
•大分放送(OBS)ラジオ『快適睡眠のすすめ』パーソナリティーとして毎月出演中。
•これまでに、メディア(TV・新聞・情報誌など)取材、産業界・官公庁・学校・自治会などでの講演の実績も多数。


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