今年の夢の行方とは 「イエトーク」第5弾

2024年住宅事情を探る

新しい年が始まり、マイホームの夢をあらためて考える季節の到来です。そこで昨年を振り返りつつ、2024年の住宅事情について地場住宅メーカーの方にお聞きしました。地元愛に溢れたトークが、あなたの夢を後押しするかもしれません。

株式会社ベツダイ
住宅事業本部 本部長
姫野 翔太郎
FDM Inc.
営業部 営業部長 執行役員
小石 修平
株式会社アイビック
大分戸建 営業部 マネージャー
若林 秀伸

司会 2023年は、建築資材の高騰・土地価格の上昇・コロナの5類移行などのさまざまな出来事がありましたが、住宅メーカーさんにとってはどう影響しましたか?

若林さん 大きな住宅総合展示場がなくなって、お客さまの流れがどう変わるか危惧していました。しかし弊社は、オーナーさま・紹介カウンター・業者の方からなど、ご紹介のお客さまの比率が高く、トータルの着工棟数は変わらない状況でした。また、住宅価格が高騰し、価格を抑える企業努力で乗り切ったイメージです。「お客さまが喜んでくれれば」という姿勢を大切にしています。

小石さん 2023年は6月に社名を変更し、新たなブランディングに取り組んだ年でした。弊社は豊後高田発祥ということもあり、中津を含む県北や大分市が営業エリアの中心です。それぞれの拠点にモデルハウス兼建売住宅[まちかどモデルハウス]を建てて集客を図る仕組みを取り入れています。特に豊後高田、中津についてはご成約率が高く、着工棟数も前年との大きな差はありませんでした。

姫野さん 弊社は建売住宅の比率も高く、資材高騰や土地不足などの影響を受けて、建売住宅の全体的な相場が上がった年だったと思います。それゆえに、設計やインテリアコーディネーターの人員を活かし、デザインや品質に対して、綿密に会議をして仕上げていきました。不動産部の頑張りもあり、分譲地の確保ができ、弊社も実績的には前年と変わらない印象です。

司会 大分では家を建てる場所も10年前は大在近辺でしたが、現在はさらに中心部から離れた場所に家を建てる方が増えています。さて、2024年は、住宅メーカーさんにとってどんな年になるとお考えですか?

若林さん 大きな分譲地ができない限り、既存の古屋付きの戸建もしくは空地に入り込んでいく必要があるかもしれません。余談ですが、約12年前、中古住宅として購入した住宅が、購入した時と同じ価格で、わずか1週間で売れたというケースもあります。価格高騰をリアルに感じますね。また、ここ最近は共働きのご家庭が目立ち、その分住宅ローンの借入金額が増えて購入に至る場合も多いです。

姫野さん 昨年は平屋の問合せが急増し、現在の40〜50坪というように区画が狭いことで苦労した記憶があります。平屋の場合、総額が上がるため、手が出ない状況に陥ります。土地不足に対抗するためには、住宅そのものの品質やデザイン性をさらに高める努力が必要になりますね。

司会 大手ハウスメーカーも転換期が進むなか中堅ビルダーも品質・価格などのラインアップを増やし、オリジナルパッケージ化が進む時代。生き残りをかけた今後の展開についてお聞かせください。

小石さん 弊社としては耐震・断熱はもちろん、ZEHといった基本性能は当然クリアすべきものだと考え、普遍的なものは変えない姿勢を保ちつつ、規格住宅であれば幅広い価格帯で展開する必要があると考えます。例えば2025年に標準化される省エネ基準についても、その直前に建てたお客さまの家が基準を満たさないことになるのは避けたいものです。また、大手メーカーさんより性能面で上回る同価格帯から中価格帯がメインになると思います。

若林さん 大手メーカーさんは全社的な縛りが厳しく、営業のSNS活用ができないという話を聞きます。その点、私たちは自由です。テレビを見ないという若年層も多い中、SNSを利用した営業活動を推進してゆくのもひとつの方法です。SNSの「ルームツアー」をご覧になったお客さまが「若林さんいますか?」と、営業マンを指名してお訪ねいただくこともあります。親近感が湧いてハードルが下がる効果もあり、またオーナーさまにも喜んでいただけます。一個人でお客さまのためにどこまでやれるか、それが地場住宅メーカーならではの強みになります。

姫野さん 社内が一丸になれる、社長に対しても意見が言える“風通しの良さ〟も、地場の私たちの強みです。現場の意見が反映された商品づくりを行えば、社員の士気にもつながります。暮らし方やデザイン性など幅広い提案ができ、規格住宅であっても魅力的な商品をつくり、その品質を丁寧に伝えていくことが大切だと感じています。だからこそ、実際の外観や品質を肌で感じられるモデルハウスの展開を進めていきたいと考えます。

司会 2025年の省エネ基準の義務化が発表され、地場メーカーも基準に適応するためにさまざまな対策を講じることになりますが皆さまの会社はどのような対策をされておりますか?

姫野さん 耐震や省エネ基準については、注文住宅・建売住宅を問わず、弊社も当たり前に対応すべきものと考え既に実践しています。しかし、その分間取りに制約があるなど課題もあり、そこをどうクリアしていくかがポイントです。

若林さん ZEHの対応は当然ですが、公的基準を満たしながらも、お客さまのご要望にとことん付き合いたいという気持ちがあるので、その調整を大切にしたいと考えます。

小石さん 公的基準は補助金だけではなく、住宅ローン控除にも関わってくるので、お客さまにとっても重要です。十分にコミュニケーションをとりながら、満足いただけるように努力したいです。

司会 最後に2024年の抱負を伺います。

姫野さん 新しいコンセプトを掲げる新商品のデビューを企画しています。モデルハウスのリニューアルなどを行い、お客さまにその魅力を伝えられるイベントも開催していきたいです。

小石さん 昨年に続く新しい展開として、10年先まで見据えた標準仕様の商品を自信作として今年は発表したいと考えています。

若林さん 2月に新しいモデルハウスをオープンします。お客さまの好きなタイミングで弊社との接点を持てるような企画も検討しています。

司会 2024年のご活躍に期待します。本日はお忙しい中、ありがとうございました。


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